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ソロ・リマスター日記 - 20  『マッカートニー』『マッカートニーⅡ』リマスター盤クイックレビュー - Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ

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ソロ・リマスター日記 - 20  『マッカートニー』『マッカートニーⅡ』リマスター盤クイックレビュー

実はまだ全部をしっかり聴き込んだわけではないのだが、2枚の全体的な印象を簡単にレビューしておこうと思う。実際にはレビューというよりも、個人的な感想に近いものであるのでその辺りを割り引いて参考にしていただければと思う。

まずどちらがよいか?これは圧倒的に『マッカートニー』のほうである。全く期待通り、いやそれ以上の仕上がりで、これまでとは完全に別物のアルバムに生まれ変わったといっても過言ではない。僕にとって『マッカートニー』というアルバムは素材には恵まれているけれども、やはりホーム・レコーディングの域を出ないポールの個人的な作品集という印象が強かった。実際、以前に発売された同アルバムには必要以上のノイズがどうしても聞こえてくるのを避けることはできなかったし、曲によって音のバランスがひどく悪いと感じられるものがあったのも事実である(たとえば『ママ・ミス・アメリカ』後半のリードギターなど)。よく言えば、そのラフなサウンドがこのアルバムの良さであり、味であったとも言えるわけだが、実際にこうしてリマスタリングされた音を聴いてみると、僕はやはりプロの手にかかったサウンドのすばらしさを認めないわけにはいかなくなってくる。アビイ・ロードのリマスターチームはまた一つ大仕事をやり遂げたと思う。

こうして隅々まで磨き上げられて生まれ変わった曲を聴いていると、ポールの底知れぬ才能のすごさに改めて畏敬の念を感じざるをえない。少なくとも僕にとってこのアルバムに収録されているいくつかの曲は、今さらではあるがビートルズの延長線上に位置付けられるほどの価値を持ち始めたのである。そう、作品の仕上がり具合というのは、その曲自体の評価さえも一変しかねないほど重要なファクターになりうるのだ。

あくまでも比較論での話だが、『マッカートニー』に比べると『マッカートニーⅡ』はこちらも予想通りと言うべきか、僕の耳にはそれほど大きなサウンドの変化が感じられない仕上がりとなった。もちろん音圧の変化やバランスの調整など、以前のCDからは大きな進歩ではあることは言うまでもないのだが、正直僕には『マッカートニー』ほどの驚きはなかったといえる。

とはいえ『マッカートニーⅡ』というアルバムはもともと他のポールのアルバムと同列で語ること自体がどうなのか、と考えてしまう部分があるのも事実である。このあたりを書き始めるとまた長くなってしまうので今日はやめにしておくが、要するに『マッカートニーⅡ』という作品はポールの他の作品に比べて音の層がかなり浅いのである(実際にどうかは別として、少なくともそのように聴こえる)。だから、もともと音が浅いのでリマスター化しても、それほど変化が感じられないというわけだ。ビートルズやポールの多くの作品における特徴の一つは、その音の深さにあり、音の階層が深ければ深いほどリマスター化の恩恵を受けることになるのではないかと僕は考えている。この視点からいえば、次なるリマスターリリースと言われている『ラム』と『ヴィーナス・アンド・マース』には当然大きな期待がかかるというわけである。

というわけで、現時点での僕のおススメは『マッカートニー』である。あとボーナスディスクには過度の期待はしないほうがよろしいです。

日本盤リマスターまとめ:
『マッカートニー』スーパー・デラックス・エディション(高いほう)
『マッカートニー』デラックス・エディション(安いほう)

『マッカートニーⅡ』スーパー・デラックス・エディション(高いほう)
『マッカートニーⅡ』デラックス・エディション(安いほう)

US盤リマスターまとめ:
『マッカートニー』デラックス・エディション(高いほう)
『マッカートニー』スペシャル・エディション(安いほう)
『マッカートニー』アナログ盤(LP)

『マッカートニーⅡ』デラックス・エディション(高いほう)
『マッカートニーⅡ』スペシャル・エディション(安いほう)
『マッカートニーⅡ』アナログ盤(LP)


コメント
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お邪魔します。

へ、へへっ、い、いいですねっ!(笑) こちとらまだあと4日ありますぜっ! しかも 「Ⅰ」 だけ(ああ…)。 ボーナスディスク、たいしたことないんでゲスか(なんか「銭ゲバ」化しとるな…笑)。 また 「バンド・オン・ザ・ラン」 のときのように、1、2回程度しか聴かない(見ない)のかと思うと、なんか情けないものがありますなあ…。

2011-06-18 10:25 │ from 橋本リウURL

リウさん
コメントありがとうございます。銭ゲバ・・・古っ!(笑)。昭和ならではの暗いマンガでしたね。さてボーナスディスクはホントおまけ程度に考えておいたほうがよいかもです。あくまでもメインはオリジナルアルバムということで・・・。スーパーデラックスの感想もお待ちしています。

2011-06-18 20:08 │ from 管理人URL

『マッカートニー』シリーズのリマスター盤、ご購入おめでとうございます(笑)

管理人様のレビューで『マッカートニー2』について、音の層が薄く感じる…というご意見は 私はまだ聴いていないのですが、何となく分かる気がします。
生楽器独特の膨らみのある音…と表現したら良いのか、シンセが中心の音では そういった質感が少ない印象なんですよね。
管理人様が言わんとする事とズレていたらゴメンなさい。

『マッカートニー2』の頃のポールって 音楽活動に何か深い悩みでもあったのですかね? 日本公演中止に至るポールの失態も どうも腑に落ちない…
とにかく『マッカートニー2』というアルバムは、発売当時のポールも含めて どこか不思議な印象があるアルバムです。

私は日本盤の安い方(笑)を購入予定です。早く聴きたいですね。

2011-06-21 00:06 │ from テツURL

テツさん
コメントありがとうございます。まさに私の言わんとするところです。ポールの作品の中ではやはり異質な音であると思います。このあたりはまた記事でも書きたいと思っているのですが、『マッカートニーⅡ』前後のポールはいろいろと悩んでいた時期であったことが作風から伺えると感じます。簡単にいえばスランプに陥っていたと。またリマスターの感想などお寄せください。

2011-06-21 06:04 │ from 管理人URL

お邪魔します。

昨日ついに届きましたですよ、「マッカートニー」のⅠ。

スーパーデラックス仕様の120ページにも及ぶ本なのですが、「バンド・オン・ザ・ラン」 と比べれば今回文章は少ないです。
ただ日本語訳がヘタクソな気がする、と言いますか(笑)、どうも頭に文章が入ってこない(資料の文書の翻訳とかもされてなくてとても不親切な気がします)。
どうもポールも無理してコメントを残しているような感じで、もっと1曲1曲の細部にわたってコメントを読みたいんですが、総論という形に収まっている気がします。

ただ文章が少ない分、オリジナルのうちジャケットにあった数々の写真を大判サイズで見ることができたり、そのアウトテイクが満載だったり、正直なところかなり豪華な写真集、ですね~。 これが布張りのハードカバーでA4よりちょっと大きめのサイズですから、これだけで4、5千円の価値はありそうです。 ポールの水着姿が大量に載ってて(笑)あまりに大量なために見ているうちに変な気分になってきたり(爆っ!)。 ガキの頃個人的に好きだったリンダの連れ子のほうのヘザーの写真もいっぱいあってこっちは大満足(ちょっとロリ規制に引っかかりそうなのも…笑)。 それにしてもやはりリンダ、素敵です。 2番目も3番目もリンダより美人だけれど、安心感が段違い平行棒です。 リンダとの出会いは、ポールのアルバムジャケットにおける強力なパートナーを得たことでもあったんですねー。
そして使用楽器や録音に使用した4トラックのコンソール・ボックスとかの紹介の写真。 ニスのひびとかも判別できてコーフンものです。 しかし楽器、よく手入れされてます。

ボーナス・ディスクは管理人様のおっしゃる通りで(笑)。

「ウー・ユー」 のカラオケミックスの初期段階とも思える 「ドント・クライ・ベイビー」 かな、こういう 「アンソロジー」 的なことをもっとやってほしいのですが。
「スーサイド」 はずいぶん期待外れでした、個人的に。
なんかとても裏評判のいい曲だった記憶があるんですけどねー。

ここで書いたことをまとめて、またアマゾンにでもレビューを書いてみようかな~。

2011-06-23 06:50 │ from 橋本リウURL

リウさん
さっそくスーパーデラックスのレビューをありがとうございます。このままでも十分アマゾンのレビューに載せられそうですね。出してみたらいかがでしょう。写真は僕も見てみたいです。これからソロ期の写真が大量に出てきそうですね。楽しみです。

2011-06-23 07:12 │ from 管理人URL

どうもこんばんは!

ようやくマッカートニーI&IIが届きました。
今回は日本盤の一番高いやつにしたんですが、内容は大満足です!
音が格段に良くなっていますね。
僕が持っていた『マッカートニーII』がかなり古いタイプのものだったので、音の響きが全く違います。
逆に『マッカートニーI』の方はそこまで音質向上を感じられませんでした^^;
ボーナストラックにもとても良いですね。
「Check My Machine」が特に好きです。「Wonderful Christmastime」も。

写真もステキなものばかりです。リンダには感謝するしかありませんね。
『フレイミング・パイ』から先のアルバムがどうなるのか不安ですが・・・。

2011-06-28 01:01 │ from なっつURL Edit

なっつさん
スーパーデラックス購入おめでとうございます。大満足とのこと、よかったですね。今さらながらリンダの功績は驚くべきものがありますね。感謝感謝です。しかし『チェック・マイ・マシーン』がお好きとは…。私はまあまあ好きです(笑)。

2011-06-28 14:56 │ from 管理人URL

お邪魔します。

「チェック・マイ・マシーン」 は2010年の音楽といってもいいくらいの感覚だと思いますです。 それくらい現代的なファンキーさに満ちてる。 でも、私も管理人様と同じく爆!してしまいましたが(失礼)、でもこーゆーアウトオブヘッド的な曲も、実は結構好きですよ、私も! 「ダークルーム」 も当時ハマりました(爆)。 裏声で 「カマカマカマカマ」 とゆーのはマイブームで(笑)。

しかし!

やっぱりもう 「マッカートニーⅡ」 スーパーデラックス日本盤は売り切れのよ~です…。 「Ⅰ」 が5000セットなのに、どうして 「Ⅱ」 は1500セット限定だったのでしょーか…。 こうなったら中古を漁るしかありません。

2011-06-29 07:41 │ from 橋本リウURL

リウさん
結局ポールの底知れぬ音楽性の広さを示す証拠のような曲ということなのでしょうね。とにかく何でもできちゃう!しかもマッカートニーテイストはちゃんと残したままですから。『テンポラリー・セクレタリー』なども発売当時衝撃でした。Ⅱのスーパーデラックスもなんとか手に入るといいですね。

2011-06-29 08:01 │ from 管理人URL

『マッカートニー』について最近どこかで読んだのですが、ジョンがとても高く評価していたみたいです。なんでも『ポールのプロデュース能力はジョージマーティン以上かもしれない』と絶賛していたそうです。もちろんこれはヨーコさんの証言です。なにかうれしいですね。何処で読んだのかわすれましたが、

2013-11-15 02:57 │ from ゆうみんURL Edit

ゆうみんさん
コメントありがとうございます。ジョンがポールのプロデュース能力を評価していたといういのはちょっと聞いたことがなかったですが、ヨーコさんが言っているのだから間違いはないでしょう。『マッカートニー』は初のセルフプロデュース作にしてはとても良くできていると思います。ただ素人ながら全体のバランスというか細かい調整が足らなかっただけだと。その証拠にリマスター化されて作品は全く別物に生まれ変わってます。

2013-11-15 14:56 │ from 管理人URL