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ポールのアルバム “Liverpool Oratorio(リヴァプール・オラトリオ)” - Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ

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ポールのアルバム “Liverpool Oratorio(リヴァプール・オラトリオ)”

かなり熱心なポールファンといえども、この作品を真剣に聴きこんだという人はほとんどいないのではないか。そう思わずにはいられないほど、かなり敷居の高い作品だと思う。

僕自身クラシックがそれほど嫌いではないにもかかわらず、この作品を面と向かって最初から最後まで聴いた事は一度もない。
まず、あまりにも長すぎる。90分以上もの間、じっと座って耳を傾けるには相当な覚悟と努力が必要だ。

それでもポールが初めて手がけたクラシック作品だということで、バックで流して聴くぐらいのことは過去に何度か試みていた。
だが、それもどちらかといえばポールファンとしての義務感から来たものであり、ビートルズやポールのアルバムを聴くのとは明らかに違っていた。

結局聴くには聴いたが、あまりピンと来なかったというのが偽らざる印象だった。

だからこの作品が発売当時クラシックチャートで1位を獲得したと聞いた時も話題性が先行したのだろう、ぐらいにしか思わなかった。

それにいくらポールの作品とはいえ、演奏者としてポール自身がそこにいないというのはとても味気のない事のように思われた。やっぱり僕はポール・マッカートニーという演じ手(パフォーマー)が圧倒的に好きなのだ。彼の作品は彼自身が歌い、演じるのがやはり何といっても最高なのだ。

だから今年発売されたリバプール・オラトリオの初演を収録したDVDを観た時も、一番感動したのは曲が終わってカール・デイビスが客席にいたポールに駆け寄ったシーンだった。

曲として見た場合、やはり最もすばらしいのはキリ・テ・カナワの歌う“The World You're Coming Into”だろう。あまり知られていないが、この曲はイギリスのチャートで1位を獲得し、キリ・テ・カナワのベスト盤にも収録されるほどの名曲だ。もちろん作曲者はポールである。
あまりピンと来ないというこの僕も、この曲だけは本当に感動した。
そう考えると、リバプール・オラトリオはこの1曲だけでも価値があるといえるのかもしれない。

いずれにしろ、このリバプール・オラトリオは微妙な立場に位置する作品といえるだろう。なぜなら、ポールが好きな人のほとんどはあまりクラシックには興味がないだろうし、筋金入りのクラシックファンはポールの作ったこの作品を真の意味でのクラシックとは認めないだろうからだ。
おそらくポールの性格からして、多くの意味でクラシックのセオリーを無視したような試みもなされているだろうと想像できる。かといって、ニュークラシックと呼べるほどのインパクトがあるかというと、正直言ってそれも疑問なのである。

というわけで、この作品の真価はやはり時間の審判にゆだねるしかないだろうと思う。現在のクラシック作品のように100年後、200年後にも果たしてリバプール・オラトリオが演奏されているだろうか…。

参考:
リバプール・オラトリオ DVD

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