ビートルズ・リマスター日記 - 33  ブックレットの解説 その2 - Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ

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ビートルズ・リマスター日記 - 33  ブックレットの解説 その2

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『プリーズ・プリーズ・ミー』(前回からの続き)
世界のポピュラー/ロック音楽地図を根本から描き変えてしまったあまりにも衝撃的なビートルズのデビューアルバムはわずか1日で作られた…。これは有名な歴史的事実である。

1963年2月11日

その日、アビイ・ロード・スタジオに入ったビートルズの4人は、朝の10時からレコーディング・セッションを始める。途中休憩をはさみながら、この記念すべきレコーディングに要した時間は合計わずか9時間45分、そのうち実際にマスターテープに録音された合計時間は7時間半であったとブックレットの“Recording Notes”には記載されている。たったこれだけの時間に、ビートルズは既にシングルとして発売されていた4曲を除く10曲の録音を完了させてしまったのだった。実際にはのちに『ウィズ・ザ・ビートルズ』に収録される『ホールド・ミー・タイト』もこのとき一緒に録音されたというから、約10時間ほどの間に11曲を録音したということになる。まったく驚くべきスピードレコーディングである。

結局ミキシングや編集、オーバーダビング作業などを経て最終的にこのアルバムが完成するまでに費やされた総合計時間は25時間ほどであったという。レコーディングだけでなく、すべての作業時間を含めても文字通り丸1日で作られたアルバムというのだから本当にこの事実には驚く他はない。

しかし実際にもっと驚かされるのはその完成度の高さである。たしかに多少荒削りな部分は認めるとしても、このアルバムで聴かれるサウンドはやはり金太郎飴のようにどこを切っても“ビートルズ”以外の何ものでもない(約半分を占めるカバー曲でさえ完全に自分たちのものにしているのだから驚きだ)。つまり結論からいうと、ビートルズはその初めから時間があるならあるなりに、時間がないならないなりに、与えられた範囲内で最高のものを作る能力に長けていたということである。これはもう能力というよりは超能力と言っても過言ではないだろう。

また、このときのレコーディングがすべて2トラック(ツイン・トラック)のテープ・レコーダーを使って行なわれたという事実も忘れてはならない。1つ目のトラックにはヴォーカル、2つ目のトラックには楽器。これが当時でいう“ステレオ”の意味である。多少のオーバーダビング作業はあったにせよ、基本的に全ての曲がほぼライヴ・レコーディングに近い形で行なわれたのである(と思われる)。これは極めて限られた時間という制約の中で、失敗はほとんど許されなかったということを意味している。そのプレッシャーはきっと半端なものではなかっただろう。

ともかくビートルズの4人はこのレコーディングをやり抜き、それから約1か月後の1963年3月22日にデビュー・アルバム『プリーズ・プリーズ・ミー』は発売された。本当の意味でのビートルズ伝説の始まりである。


参考:プリーズ・プリーズ・ミー

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