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ポールとビートルズがグラミー賞受賞! その2 - Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ

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ポールとビートルズがグラミー賞受賞! その2

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今回ポールがグラミー賞受賞の対象となったのは、2009年11月に発売された2枚組ライブ・アルバム『グッド・イヴニング・ニューヨーク・シティ』に収録されていた『ヘルター・スケルター』のヴォーカル・パフォーマンスについてということになる。かつてビートルズが歴史的なコンサートを行なったニューヨーク・シェア・スタジアムの後継野球場、シティ・フィールドで行なわれたこのライヴ・パフォーマンスはたしかにすばらしいもので、『ヘルター・スケルター』に限らず、各収録曲のレベルは全体的に非常に高いものとなっている。

ただ、僕が知るかぎりポールは2004年頃からライブで『ヘルター・スケルター』を好んで演奏しているし、オリジナルとしては40年以上も前に発表されたこの曲がなぜ今頃グラミー賞を受賞なのか?と思わずにはいられない部分もある。つまりファンとしては素直に喜べない部分があるのもまた事実なのである。「これで受賞できるのなら、過去にもっともっと受賞していてしかるべきではないのか」と。

特に今年はポールがグラミー賞の授賞式に出席しておらず、ポールが思わず「どうやら僕がいないときのほうが受賞するみたいだね。」と皮肉を言ったとか言わなかったとか…。

しかし、とにかくポールが『ケイオス・アンド・クリエーション・イン・ザ・バックヤード』以降、不思議とグラミー賞にノミネートされることが多くなったのは紛れもない事実で、そのことが近年のポールの音楽活動がいかに充実しているかを示すひとつの指標になっていることだけはまちがいない。ポールは『ケイオス』以降プロフェッショナルなアーティストとしての顔を取り戻しつつあるのだ。これは長年ポールを追いかけ続けてきた僕にとっても本当に驚くべきことであり、実に信じ難い奇跡的事実である。ポールは一度失いかけた威光を今完全に取り戻しているのだ。ただその事実を多くの人が未だに見逃しているというだけの話である。

さて、もう一つのグラミー賞受賞については、世間でかなり誤解されて部分があると思われるので、素人ながらこの機会に検証を試みてみたい。

今回ビートルズが受賞したとされる「ベスト・ヒストリカル・アルバム」賞(直訳すると最優秀歴史的アルバム賞)であるが、僕がインターネットの記事を検索したかぎりでは、ステレオ・ボックス・リマスターに対して“ビートルズが”受賞した、という記事がほとんどであった(というか全部)。

しかし、英語版のウィキペディアでは「ベスト・ヒストリカル・アルバム」賞は、アーティストやパフォーマーに与えられる賞ではなく、「前年に再発されたアルバムのうち、(編集)プロデューサーや(マスタリング)エンジニアに対して与えられる賞」となっている。

そして、グラミー賞の公式サイト(英語)から今年の同賞を検索すると、以下の検索結果が得られた。

90. Best Historical Album

Winner:The Beatles (The Original Studio Recordings)
Jeff Jones & Allan Rouse, compilation producers; Paul Hicks, Sean Magee, Guy Massey, Sam Okell & Steve Rooke, mastering engineers (The Beatles)[Capitol/Apple].

つまりこの賞はビートルズに対して与えられた賞ではなく、ジェフ・ジョーンズ、アラン・ロウズを始めとするリマスターチームのプロデューサーとエンジニアたちに与えられた賞なのである。
だが不思議なことに、ステレオ・ボックスとか、リマスターとかいう表記がどこにもないので、これがまた非常にわかりずらい話となっている。

The Beatles (The Original Studio Recordings)

これが受賞対象となる作品の表記で、ホワイト・アルバムの原題が“The Beatles”であることから、僕は最初ホワイト・アルバムのリマスター盤がこの賞を受賞したのかと思ったほどである。それぐらいこれは誤解を招く表記となっている。

だが、どうやらカッコ付きで(The Original Studio Recordings)と入っていることにより、ステレオ・ボックス・セット全体を指しているらしいのだが、正直僕はまだ十分に納得はできていない。それに、もしリマスターチームにグラミー賞を授与するのならば、僕はファンからも評価の高いモノ・ボックスをも含めたリマスター作品全体に対して授与するべきだと思うのである。このあたり、ノミネートをした側も、選考をした側も対象作品の内容をちゃんとわかってやっているのか、と苦言を呈したくなってしまう。

まあそれでも、裏方さんであるビートルズ・リマスター・チームの仕事がグラミー賞という晴れの舞台で認められたというのは大変にめでたいことだと思う。リマスター盤発売当時から彼らの仕事を手放しで褒めちぎっていた僕としてもこれ以上嬉しいことはない。実際彼らの仕事はCDオーディオの歴史に新たな1ページを加えるほどの大偉業であると僕は極めて高く評価しているし、またビートルズの音を蘇らせてくれたことに対して個人的に深く感謝もしているのである。

参考:

グッド・イヴニング・ニューヨーク・シティ~ベスト・ヒッツ・ライヴ(DVD付)
ザ・ビートルズ・ステレオ・ボックス

※姉妹ブログ 「生きているだけでめでたい」 もよろしくお願いします

コメント
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お邪魔します。

リマスター・ボックスはエンジニアたちに対してで、ビートルズに対してではなかったんですね。 こりゃ大いなるカンチガイだ。 私もカンチガイしてました。

マスコミが自分たちが愚かであるが故に気付かず誤った認識のまま訳知り顔で報道してしまうことって、すごくある気がするんですよ。 今回はその最たる例をさらけ出した、という気がしますね。

ポールが最近名のある賞を受賞し出した、という背景には、作品に迷い、というものがなくなってきたことが影響している気がします。

もともとポールは、「自分も自分も」、とどんな音楽も貪欲にやりたい、と思うような人間。
それが結局いろんなことに目移りしている印象を与えてしまい、どっちつかずで迷っているように思い違いをされてしまう。

これまで賞にあまり縁がなかったのは、そんなポールの特性を、中途半端、と判断されたのも一因のように感じるのです。

ところがここ数作のポールは、いろんな音楽に挑戦しても、それが自分自身の世界と完璧に融合している気がします。
簡単に言えば 「サマになっている」。 「ア・サートゥン・ソフトネス」 のラテン風味を聴いたとき、実にそんなしっくり感を端的に感じたのですが、そんなしっくり感が、この1曲のみならずアルバム全体を貫いている気がするのです。 「ドライヴィン・レイン」 のころにはそんなしっくり、どっしり感はなかったなあ。

2011-02-22 06:19 │ from 橋本リウURL

リウさん
コメントありがとうございます。特に最近の海外ニュースの日本での報道を見ていると、最初に流されたものを自分で検証せずに単純にコピペという印象が強いですね。私のような素人に簡単に間違いを指摘されるようでは困るんですがね。

リウさんと同じく『ドライヴィング・レイン』までと、それ以降とではポールの作品の重さが全然違う気がします。やはり『ケイオス』、つまりゴドリッチとの出会いがポールの何かを目覚めさせたといえるのかもしれません。

2011-02-22 22:52 │ from 管理人URL