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ポールのビートルズ愛 - Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ

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ポールのビートルズ愛




3/28からポールの新しいツアー(Up And Coming Tour)が始まるというので、改めてシティ・フィールドのライブDVDを見直してみた。

今さらながら驚いたのはその完成度の高さである。実はこのDVDを購入した当時、演奏曲目がこれまでのコンサートで定番となっている曲が大半であったために、あまりマジメには観ていなかったのである(恥)。しかし、今回は見始めたら席を全く立てなくなってしまった。

恐るべきことに、ポールと彼のバンドはさらなる進化を遂げていたのである。彼らのコンサートは単なるロックライブの枠を超え、一つのショーとしてすでに完成の域に達している。僕は今までポールのライブといえば映画「ロック・ショー」に代表される70年代後半のウイングスが最高だと思い続けてきたのだが、シティ・フィールドのライブはそれをついに超えたと断言したい。67才になっても疲れを知らぬポールのパフォーマンスはまさに現代の奇跡。2時間以上休まずに歌い続けて、さらにこれでもかと「ヘルター・スケルター」を完璧に歌いこなすポールに、僕はただあきれるしかなかったのであった。

そんなポールのライブは、それこそ極上のエンターテイメント・ショーといえるものだが、僕のようなオールドファンには涙なしには観れない場面がいくつかあるのもまた事実だ。ポールはけっして大切な人たちを忘れない。彼のコンサートには、必ずリンダ、ジョン、そしてジョージをファンと共に追悼する瞬間が含まれている。このシティ・フィールドのライブでもリンダには「マイ・ラヴ」を、ジョンには「ヒア・トゥデイ」と「ア・デイ・イン・ザ・ライフ~ギヴ・ピース・ア・チャンス」を、そしてジョージには「サムシング」を捧げている。

ポールのビートルズ愛は深い。それは海の底よりも深いのである。中でも今回特に僕の胸を打ったのは、ポールのジョージに対する深い友情であった。僕は長い間、ビートルズ解散後ポールとジョージは仲が悪いのだろうと思っていた。仲が悪いとは言わずとも、少なくともお互いに好きではないのだろうと思っていた。

だが今になって思うのは、2人の関係は傍から見るほどきっと悪いものではなかったのだろうということだ。つまり彼らの関係は実際の兄弟、もしくはそれ以上に親密なものだったのではなかったのかと。少なくともポールの側からすればジョージはやんちゃだけれどかわいくて仕方がない弟のような存在であったにちがいない。そして、そのことはポールのこれまでのジョージに対する種々の発言や、ジョージの死の直前に2人の間で起こったこと、コンサートでジョージからもらったウクレレを大事そうに弾いていることなどからもわかる。ただジョージの側で、弟が兄に対して抱くような少しやっかみにも似た複雑な感情があっただけなのではないだろうか。

もちろんこれらはすべて僕の勝手な想像であり、本当のところはどうだったのかはわからない。だが、ポールが「サムシング」を歌っているときにバックで流される写真の何枚かを見ているだけで、僕はただ心に温かいものを感じ、涙が自然と湧き上がってくるのを抑えることができなかったのである。たとえ過去に何があったにせよ、ジョージの魂は今このときに深い癒しを経験しているにちがいない。

ポールのビートルズ愛は深い。時は流れゆき、ジョンとジョージはもうこの世にはいないが、ポールが2010年の今現在も奇跡的な活躍を続けられているのは、きっとあの世から2人の強力な後押しがあるからにちがいないのだと思う。でなければ、あんなショーを続けることは不可能だ。そして、その奇跡を目撃し続けている僕たちもまた幸運である。生きているだけでめでたい、サー・ポール万歳!

参考:“グッド・イヴニング・ニューヨーク・シティ

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コメント
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初めまして、いつも楽しく読ませていただいております大のポールファンです。
私もポールのライブパフォーマーとしての全盛期は76年ウィングス全米ツアーであると今まで信じて疑わず、残念ながら昨今のライブにはため息をついてばかりだったのですが、いつもとても的を得た管理人様の文章に感心している私としては(特に「Hey Jude」の項には激しく同感!)、今回の本ライブの絶賛文に大変興味を持ちました。ワクワクして観てみようと思います。
ちなみに私はポールの他に、長渕、ひっちゃん(石川ひとみ)、ゴダイゴなどにぞっこんです(笑)。ホームページも一度覗いてみてください!
これからもたゆまぬポール愛で書き続けてくださいね!

2010-03-16 21:26 │ from アイヤーダイURL

アイヤーダイさん
はじめまして!コメントありがとうございます。現在のポール・マッカートニー・バンドは特にドラムのエイブが大きく変身を遂げたと感じます。絶妙のチームワークで各曲が細部まで磨き上げられていますから、ぜひDVDをご覧くださいね。
HPも見させていただきました。石川ひとみ愛すごいですね~。僕もリアルタイム世代ですから、彼女の可愛さはよく知ってますよ。ゴダイゴも最近こそほとんど聴きませんが、若い頃は大好きでした。タケカワさんの作曲能力はすばらしいものがありますよね。またコメントお寄せください。

2010-03-17 18:54 │ from 管理人URL

ボートラのdvdのアイムダウンがなかなか凄いです。たしかにこの年齢でこれだけうたえるのは凄いかもしれませんが、ボイストレーニングをちゃんとやっていればなあ、というのが正直なところでもあります。ポールは以前ボイストレーニングなんてやったことない、と自嘲というよりは、そんなもの必要ないというふうにいったことがありましたが、だからすぐに声つぶすんだよ、と突っ込みをいれたくなりました。もしきっちりのどのトレーニングをしていたら、どれほど素晴らしかったことか・・・といつもおもってしまうのです。スタジオでの美声をライブでも聞きたかったですね。

2010-03-18 00:44 │ from ジョンジーURL Edit

ジョンジーさん
コメントありがとうございます。ボイストレーニングってそんなに効果があるものなのですか。だとしたら、たしかにポールにもやってもらいたかったですね。初の日本公演のときなど、ほんとひどいガラガラ声でしたから。ま、今となってはこのままでいいからがんばってね、というかんじですが・・・。

2010-03-18 09:30 │ from 管理人URL

『ウイングスオーバーアメリカ』のときからスタジオ盤とライブ盤のボーカルの落差にがっかりしつづけている感じです。ポールのライブパフォーマンスはレベルが高いとは思いますが、ことボーカルに関しては素人芸だな、とさえおもってしまうのです。テクニックはともかく喉の管理ができてないのは論外じゃないかと。他のアーテイストのライブパーフォーマンスも実体験しましたけど、スタジオ盤以上のボーカルを堪能させてくれる人が多いです。最初の日本公演もひどかったし、ライブ盤を聞く限りではツアー全体を通じてそうだったみたいですね。俳優の田村正和はあのぼそぼそ声が売りですが、あれにかまけてトレーニングしなかったことをたいへん悔いているそうです。近年、声がまったく通らなくなりましたものね。

2010-03-18 20:40 │ from ジョンジーURL Edit

ジョンジーさん
コメントありがとうございます。そうですね。声はシンガーの命ですから大事にしてほしいと思います。あと個人的には公演の間隔をもっと空けるとか、ライブの時間自体を今の半分くらいに短くしてもいいのではないか、などと思っています。あと、スタジアム級のコンサートはもういいから、クオリティの高いスタジオライブを定期的にやるとか…。不世出のアーティストですから、映像記録としてもう少し何か残してほしかったなとは思いますね。

2010-03-19 01:49 │ from 管理人URL

だからというわけではないのですが、ツアー再開のニュースにはあまりときめかないないのです。ポールにはスタジオにはいってほしい。優秀なプロデューサー、エンジニアとじっくり創作に取り組んでほしいなあ、というのが願いです。ギグはそのための気分転換ぐらいにとどめてくれればとおもいます。冷静にみてそれほど時間が残されているわけですないですものね。我々ファンも、ポール自身も・・・ファイアマンからすでに一年以上空いてます。Memory Almost Fullからは3年近く、いらいらしてきますね。もうライブ盤はいいからと思うのはぼくだけでないとおもうのですが・・・

2010-03-20 21:04 │ from ジョンジーURL Edit

ジョンジーさん
コメントありがとうございます。同じポールファンとして、そのお気持ちよーくわかります。僕も本音はスタジオワークに専念してほしい・・・です。でもきっとライブ活動というのは、ポールにとって創作を続けてゆくために必要なエネルギーを与えてくれる何かなのかな、なんて想像したりもします。普通の意味ではもうやるべきことはやり尽くしているでしょうから。早く新しいアルバムのニュースが聞きたいですね。

2010-03-21 02:55 │ from 管理人URL

新作のニュース聞きたい!息子のレコードなんてどうでもいいです!!

ツアーの観客動員にくらべてアルバムの売り上げは全然少ないんですけど、新作を買うファンこそが彼の本当のファンだと思うのです。その人たちのためにこそエネルギーを注いでほしいですねえ。

2010-03-21 17:08 │ from ジョンジーURL Edit

ジョンジーさん
コメントありがとうございます。ジェームズのレコードはどうでもいいですか・・・。僕も基本同じですが(笑)。たしかにスタジアムをいとも簡単に満杯にする割には、新作の売上げはいまいちですなあ。高いチケット買う金があれば、アルバムなんて安いものなのに。これはレコードセールスの一つの謎かもしれません。

2010-03-23 01:35 │ from 管理人URL

はじめまして。
自分のブログのリンク元を見ていて偶然貴HPを発見いたしました。
ビートルズに関する深い洞察、とても素晴らしいですネ!
これからちょくちょく寄らせていただきます。
私もビートルズに関して、拙い記事を書いておりますので、よろしかったら覗いてみてください。
「橋本リウ詩集」詩集と名乗りながら、全く別物ではありますが…(笑)。
http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/cat20875003/index.html
ポールのライヴに関しては、ホントに同感!です。

2010-03-26 16:33 │ from 橋本リウURL

橋本さん
はじめまして。コメントありがとうございます。お褒めいただき恐縮です。さっそく貴ブログに立ち寄らせていただきました。「オレよりビートルズ好きな人みーっつけた」って感じでございました(笑)。僕はなるべく自分の記事の独自性を保つために、他のビートルズ関係サイトはあまり見ないようにしてるのですが、橋本さんのブログは時々見にいかせていただきますね。よろしければ、また今後もコメントお寄せください。

2010-03-27 09:20 │ from 管理人URL