FC2ブログ

ポール、リンダについて語る その2 - Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ

Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ ホーム » その他ポールの話題 » ポール、リンダについて語る その2

ポール、リンダについて語る その2

(その1から続く)
とてもありきたりな出会いだった。でも、子供たちには「もしそれがなかったら、おまえたちはここにはいなかったんだよ」と話したことがある。そのあと彼女と一緒にスピークイージーというクラブに行った。それが最初のデートになった。そこでプロコル・ハルムの“青い影”を初めて聴いたのを覚えている。それは二人にとって思い出の曲だ。

リンダは有名なミュージシャンをたくさん知っていて、ローリングストーンの創刊号に関わるような写真家の一人だった。でも彼女には浮ついたところが一切なかった。60年代には、僕たちはよく地下鉄で移動したものだ。ある日の午後、僕が地下鉄の中で撮った彼女の写真が一枚残っている。そのとき地下鉄の車両には乗客が全くいなかった。それで彼女は僕の写真を撮ろうと思ったのだ。

彼女はいつ見てもとても美しかった。地下鉄の中で撮った彼女の写真がそのことをよく物語っている。美しい手。全く化粧をせず、完全にそのまま。皆にからかわれた格子柄のソックス。彼女はよく片方に赤、片方に緑のソックスを履いたりしたものだ。彼女はとても自然な女性だった。髪は生まれつきブロンドだった。写真の彼女はとても普通の顔をしている。当時、僕たちはよくそうやって歩き回ったものだった。地下鉄に乗り込んで、僕が彼女の写真を撮り、彼女も僕のを撮った。

この地下鉄の写真が撮られてからすぐにビートルズが解散になってしまった。僕にとって最悪の出来事だった。リンダはこのことで非常に率直かつ現実的だった。その2つの態度が当時の僕にとって必要だった。それに、彼女は大人の女性でもあった。それまでに女の子とデートしたことはあったのかって?たぶん一度や二度はあっただろうと思う。でもリンダは紛れもなく大人の女だった。彼女が5才になる子供を育てながら如才なく生きていく姿に、僕は本当に心を打たれた。彼女はその術を心得ていて、僕はその事実にとても感動したのだ。

不思議に思えるかもしれないけれど、当時のシンガーやバンドの多くは皆が考えているよりもずっと常識があったものだ。娘のステラを連れてマドンナとディナーに出かけたことがあった。そのときも彼女はたった一人でやって来た。そして帰りに僕たちが車で送ろうとすると、彼女はこう言ったのだ、「だいじょうぶ。歩いて帰りたいの。」世間はそんなことはやらないと思うかもしれない。でも、実際はそうではない。僕はショッピングにだって映画にだって出かけるし、他にもたくさんいろんな事をしている。なぜなら、それはセレブな出来事との間にいい意味でバランスを取ってくれるからだ。

ビートルズ時代の全盛期、金切り声を上げるファンたちがいたときでさえ、僕は地下鉄に乗ってギグに出かけたものだ。ロンドン郊外のウォルサムストーやフィンズベリーパークには劇場がいくつもあったけれど、僕たちはそのすべてでライブをしていた。僕はただ地下鉄に乗って郊外へと向かい、劇場までは歩いたものだ。

ある晩のことを覚えている。僕がギグの会場に向かって通りを歩いていると、金切り声を上げたファンの集団に発見されてしまったのだ。そんなとき、僕の反応はいつもこんな感じだった、「ちょっと待った。落ち着きなよ。」ちょっとしたお兄さん気分だね。「こんちわ、それで、お嬢さんたちは何がほしいんだい?」僕は自分をコントロールしている。彼女らの答え、「サインがほしいの」。そこで僕は言う、「わかった、それじゃあ僕と取り引きをしよう。もし僕たち全員が劇場まで静かに歩いて行くことができたら、僕は君たちと話をして、サインもしてあげよう。きっと楽しいことになるだろうね。だけど、もし誰か一人でも叫び声を上げたら、この話はなかったことにしよう。」僕は彼女らと約束し、それは見事成功した。
コメント
非公開コメント