FC2ブログ

ポールの曲 “Give Ireland Back to the Irish(アイルランドに平和を)” - Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ

Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ ホーム » ポールの曲 » ポールの曲 “Give Ireland Back to the Irish(アイルランドに平和を)”

ポールの曲 “Give Ireland Back to the Irish(アイルランドに平和を)”


邦題「アイルランドに平和を」

この曲は記念すべきウイングスのデビューシングルなのだが、その政治的な歌詞ゆえに英国BBCでは放送禁止となったいわく付きの作品である。1972年1月30日にアイルランドで起こった「血の日曜日事件」に心を痛めたポールが、緊急でレコーディングして発表されたものだ。
僕が持っているポールのCDには、この曲が収録されているものはなかったので、ひょっとすると永遠にお蔵入りになるのでは?などと思っていたが、別バージョンの“Wings Wild Life”のボーナストラックにちゃんと収録されていた。
正直少し安心した。これほど重要な曲が、何かの圧力で未発表のままということがあってはならないからだ。時代も当時とは違うことだし、これはよいことだと思う。

かなりハードなギターをフィーチャーした曲で、歌詞の事を考えなくてもいい曲だと思う。仕上がりもラフだが、そこがかえって良い。個人的には好きな部類に入る。
政治的な意図などあまり気にしなかった高校生の頃、歌詞を読みつつアナログのシングル盤を何度も繰り返し聴きながら、ポールって偉いな、などと漠然と思っていたものだ。

社会的な発言という点では、当時ジョンとヨーコが大変な影響力を持っていた。それゆえポールの手になるこの曲は、ある種“ジョンのまねごと”のような印象を持たれたかもしれない。
ジョンの機知に富んだ、スマートな発言、もしくは歌詞などに比べると、ポールのそれはある種凡庸で、時には稚拙と取れないこともなく、かなり損な役回りをしてきたことは確かである。

この歌詞にしても、ひねりは一切なく、その内容はストレートすぎるほどだ。
当時の政治的背景を考えると、放送禁止になるのも致しかたなかったのかもしれない。
だが、僕は一人の人間として真っ先に手を挙げ、英国政府に抗議したポールの勇気と行動力を何にも増して讃えたい。当時のジョンやジョージにも共通することだが、ポールは自らの名声や、置かれている境遇に決して甘んじることなく、純粋に人間として正しいと思うことを音楽を通して表現したのだった。
当然、身の危険さえも覚悟しなければならなかったわけで、見栄やハッタリでやれることではない。

今こそ人類愛にあふれたこの曲を再評価すべきだろう。

以下、参考までに歌詞を引用する(CDがないので自分で訳した)。


アイルランドをアイルランド人に返そう
彼らの国が奪われるのを許してはならない
アイルランドを返還しよう
今すぐアイルランド人に返すんだ

大英帝国よ、おまえは大変なことをした
でも、誰もその事を知らない。この僕と同じように…
海の向こうで、おまえは大変な事をやらかした

仕事に向かう途中で、アイルランド兵に止められたら
どんな気持ちがするだろう?
何もせずひれ伏すだろうか?
降参するだろうか?
それとも怒り狂うだろうか?

大英帝国、そして誰もが人間は自由と言っている
だけど、海の向こうでは僕に似た顔をした人が
神と国家を夢に描き、最低の思いをしている
牢屋の中に座っている
何もせずひれ伏せというのか?
あきらめろというのか?
それとも発狂しろということか?

アイルランドをアイルランド人に返そう
彼らの国が奪われるのを許してはならない
アイルランドを返還しよう
今すぐアイルランド人に返すんだ
コメント
非公開コメント

世界の人に拉致問題を訴えよう!

最近ポール・ストウーキーという人(PPMのメンバー)が、「song for megumi」という曲を発表しましたが、同じポールはポールでも、あまり世界に対する影響力はないようです。できれば、こちらの問題もポールマッカートニー大先生に歌って欲しかった!

2007-03-08 18:40 │ from M&WURL

Re: 世界の人に拉致問題を訴えよう!

PPMが横田めぐみさんの曲を作っていたなんて、「へえ~」のトリビアの泉に出せそうなネタですね(笑)。
拉致問題の北朝鮮の開き直りには、全くあきれるばかりですが、世界的な認識もまだまだですよね。ポール・ストウーキーさんは偉い!!
我らがポールは、この問題を知っているのだろうか・・・

2007-03-11 05:16 │ from 管理人URL

お邪魔します。
ポールには、衝動的に曲を作ってすぐに出してしまう癖みたいなものがありますよね(笑)。 そんなでもないか(笑)。
最近では、9.11テロに影響を受けた 「フリーダム」 とか。 この曲、松村雄策サンは眉をひそめていましたけど、私は 「アイルランドに平和を」 の再来だ!と思ったものでした。

ジョンも同じ時期、「ラック・オブ・ジ・アイリッシュ」 という、同じよーな曲を作っておりますネ。 歌詞がまた、ポールのものと、よく似てるんだ、これが。 かつて同じ仲間だったからこそ、考えるベクトルは同じなのだ、といういい例ですが、曲調はポールのものと違って、3拍子のアコースティックな 「静かな怒り系」 の曲。 ポールのほうが衝動的に作った分、リリースのほうは早かったようですが。

シングルのB面は、この曲のインスト。 CD化されてませんけど、こちらも名曲だと思います。 インストだから同じかなと思ったら、ポールらしいリコーダーみたいな音まで入った、牧歌的なもの。 今度のリマスターでCD化されることを希望します!

2010-07-17 08:40 │ from 橋本リウURL

橋本さん
コメントありがとうございます。『フリーダム』ってけっこうポールファンからも受けが悪かったのですね。私はすぐに曲が作れてしまうあたりはさすがだなと思いましたが、出来のほうはイマイチでしたね。せっかくクラプトンがギターで参加したのですから、プロをうならせるような曲にしてほしかった・・・。

2010-07-19 23:59 │ from 管理人URL

トラックバック

http://maccagogogo.jp/tb.php/241-a7e09546