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ポールの曲 “Winter Rose/Love Awake(冬のバラ/ラヴ・アウェイク)” - Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ

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ポールの曲 “Winter Rose/Love Awake(冬のバラ/ラヴ・アウェイク)”

2曲をひとつにリンクさせるのはポールの得意技のひとつである。
それが、いったいどのあたりから始まったのかをまず考えてみよう。
おそらく1967年に発表されたアルバム“Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band”が最初ではなかろうか。
オープニングの“Sgt. Pepper's ~”と“With a Little Help From My Friend”の見事なまでの結合。そして“Sgt. Pepper's (Reprise)”から“A Day in the Life”へ至る絶妙な流れ。
僕が知る限り、これが始まりだ。
これらはいずれも2曲セットで聴くのが正しい聴き方だろう。

ビートルズ以前に、この試みを成功させた著名なアーティストがいるのかどうか、僕は知らない。
だが、ポールが現代の音楽界において、複数の異なる楽曲のリンクを最も多用したアーティストの一人であることは疑いようがないところだ。
ビートルズ解散後も、4人のメンバーの中では、きっとダントツに多いはずである。

ソロになってからの例を挙げると、有名どころでは、全米ナンバーワンを獲得した“Uncle Albert/Admiral Halsay”や、大ヒットを記録した“Venus and Mars/Rock Show”などがあるし、“Band on the Run”なども実際には3つの異なる曲をバランスよくつなぎ合わせた曲といえる。
最新アルバム“Chaos and Creation in the Backyard”にも3つの曲をリンクさせた曲がシークレットトラックとして収録されている。

ひと言で云って、曲をリンクさせるポールのセンスはたいへんすばらしいと思う。
1曲1曲として見れば、それほどの曲ではない場合でも、2曲もしくはそれ以上を組み合わせることによって、突如として曲が輝きを放ち始めるのである。

さて、前置きが少し長くなったが、“Winter Rose/Love Awake”である。

この曲は1979年に発売されたアルバム“Back to the Egg”に収録されている。
実はこのアルバムにはもう一つ、2曲をリンクさせた曲が入っている。
“After the Ball/Million Miles”。
このことからも、ポールがいかに曲をリンクさせるのが好きであるかがわかる。

“Winter Rose/Love Awake”はポールとリンダの新婚旅行の際に作られた、たいへんに想い出の詰まった曲であるとのこと。
つまり曲が書かれてから約10年ほどもあたためられていたわけで、こんないい曲を10年間も発売しないで残しておける才能にまずは脱帽。
そして、その想い出の曲をこのタイミングで発表したことからすると、“Back to the Egg”はポールにとってかなり思い入れの強いアルバムということになるのだろうか。
実際、アルバム名は直訳すると“卵に帰る”(初心に戻る)という意味だから、このタイミングで想い出の曲を発表したというのはポールにしてみれば十分に筋の通ったことだったのかもしれない。

実は、僕はこの“Back to the Egg”というアルバムがそれほど好きではない。
とはいっても、ポールのアルバムは全部好きだから、他のアルバムと比較して、という意味ではあるのだが。
それでも、この“Winter Rose/Love Awake”という曲は好きである。
特に“Love Awake”のほうがとても好きである。
“Love Awake”は典型的なポール節全開のラブ・バラードだと思う。

ずっと昔からこの隠れた名曲“Love Awake”が好きだった。
そんな経緯もあって、僕のニックネームはloveawakeになったのだ。
ありがたくもポール様の曲名からニックネームをいただいたというわけなのである。
コメント
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ポールは天才!

ポールは二つの曲をつなげるのも、上手いですが、僕が好きなのは、同じコード進行で全く違うメロディを作ってしまうことです。そしてそれが重なるととても面白い。
例えば、FOR NO ONE のラッパのような間奏、あれが、また3番のボーカルと重なるととても面白い。SILLY Love SONG では最後の、アイ・ラブ・ユーのところで、三つのメロディーが重なりますね。
そして、WANDERLUSTではなんと、ボーカルまでつけて、全く違う二つの曲が出来ています。やはりポールは天才!

2006-04-16 18:42 │ from W&MURL

Re: ポールは天才!

W&Mさん
言われてみれば、なるほど確かにそうですね!
“Wanderlust”の後半部のメロディーのかぶせは僕も大好きです。本当に感動的です。
おそらくポールはああいった事をテクニカルな職人技としてやっているのではなく、感覚的、直感的にやっているのではないかという気がします。
計算されたものでないからこそ、感動を呼ぶのではないでしょうか。

2006-04-19 19:39 │ from 管理者URL

お言葉に甘えまして、再びお邪魔です。

私も貴ブログへお邪魔するときは(当然ブックマークです)「loveawake」 の文字を見ながらポチっとするのですが、常にこの曲が頭の中を反芻しております。 この効果って、ご本人様が想像する以上にすごいですよ!

この曲の前の部分につながっている 「ウィンター・ローズ」 ですが、初めて聴いたときはポールのしわがれ声にびっくり(まだ 「ビップ・ボップ」 に触れる前だったので)、しかもイントロの、ベース中心に展開される音づくり、いままで聴いたことのない類の曲に思えました。 それに対して 「ラヴ・アウェイク」 は非常にオーソドックスなアレンジで、かつコーラス重視の曲。 まったく違う曲をつなげている快感、というものはすごいです。

「アフター・ザ・ボール/ハウ・メニー・ミリオン・マイルズ」 も、アレンジの仕方がすごいと感じます。 特にアコーディオン一本でポールが歌う後者は、「歌いにくそ~!」 という感じなのですが(笑)、やはりいままでに聴いたことのないアレンジでした。

「バック・トゥ・ジ・エッグ」 って、当時はオーバープロデュースっぽく聴こえたのですが、それは新しいウィングスを率いたポールの力み満載の作品だったから、と私は考えています。 現在の視点からこのアルバムを聴くと、中年ポールの驚くべき発想がつまりに詰まったアルバム、というふうに思えるのです。

ちなみに、このアルバムのライナー・ノーツをお書きになっていた今野雄二サン、以前こちらのコメント欄でちょっと揶揄したような書き方をしてしまった覚えがあるのですが、ご冥福をお祈りいたします。

2010-09-30 12:36 │ from 橋本リウURL

リウさん
コメントありがとうございます。リウさんが古い記事にも数多くコメントいただけるので、私自身も自分が忘れていた記事を読んでとても新鮮な気分になります。こんなこと書いていたのか~、とか、けっこういい事書いてるじゃん、とか(笑)。love awakeという言葉はあまり英語では使われないみたいですが、直訳すると「愛の目覚め」「愛に目覚める」で日本語的にも好きですね。

2010-10-01 06:43 │ from 管理人URL

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