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最強の遺伝子 - Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ

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最強の遺伝子

競馬を意識的に観始めてから15年ほどになるが、これほどまでに盛り上がった有馬記念というのは記憶にない。
なにしろ競馬に全く興味のない人たちまでがレースに関心を寄せていたのだから。
こんな事はきっとオグリキャップの引退レース以来だろう。
僕も会社の同僚5人から馬券購入を頼まれた。
誰もがディープインパクトを応援していた。
誰もが彼の勝利を信じていた。
そして、驚いたことに、騎手や調教師の多くがディープのファンであったという。
たしかに勝ち負けや、ギャンブルとしての対象を遥かに超えた人々の思いがそこにはあったのだ。

今から考えると、限りなく無敵に近いところに位置しながらも、けっして無敵ではなかったところがまた彼の良いところだったのではないだろうか。
昨年の有馬記念でまさかの2着。
そして記憶に新しい10月の凱旋門賞での屈辱の3着。

あの2つの敗戦があったからこそ、今年の有馬記念の勝利になおさら人々は狂喜乱舞したのだと思う。
強い馬が強い勝ち方をする。
当たり前のようでいて、G1という大舞台でそれを為し遂げるのは至難の業だ。
過去幾多の名馬が大舞台で観衆の期待を裏切り、馬群に沈む姿を僕は何度も目撃してきた。「競馬に絶対はない」は本当なのだ。
それゆえ、今回の有馬記念でも、僕は自分の心の中に潜む恐れをどうしても払拭できずにいた。完全な馬などいないのだから…。

だが、ディープは飛翔した。
本当に空を飛ぶかのような走りを僕たちの脳裏に焼きつけて…。
先頭の馬を抜き去る時の異次元の加速度に僕は酔いしれた。そして自然と拍手が出た。
勝利を確信した武豊が最後の直線でステッキを入れたのは左鞭一発のみ。
彼は馬に無理をさせなかった。無理をさせれば、もっと着差は開いていただろう。
そこに彼の馬に対する愛情を見た気がする。

競馬は巨額の金が動くマネービジネスである。
有馬記念の一着賞金は1億8千万円。
表向きの華やかな世界とは別に、舞台裏では過酷な勝負の世界と人間の欲望が渦巻く。
その中で、大レースを勝ち続ける勝負師でありながら、同時に勝負とは別次元の世界に生きる武豊という人を僕はとても尊敬してしまう。別次元とは、彼の人間らしさ、暖かい心、馬への愛情、ユーモアのセンスといったものだ。

しかも、全く奢りがない。まさしく競馬界のポール・マッカートニーのような人だ。

今は亡き大種牡馬サンデーサイレンスの遺伝子を受け継ぎ、ついに登場した史上最強馬ディープインパクト。
その最強の遺伝子が、どんな子供たちを輩出するのか。
3年後が本当に楽しみでならない。


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