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ポールの曲 “You Never Give Me Your Money(ユー・ネヴァ・ギヴ・ミー・ユア・マネー)” - Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ

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ポールの曲 “You Never Give Me Your Money(ユー・ネヴァ・ギヴ・ミー・ユア・マネー)”

ビートルズ時代におけるポールのプロフェッショナリズムを強く感じさせる名曲である。
そんじょそこいらのシングル盤などよりも、とにかく曲の密度が濃い。ありとあらゆる要素が4分間に凝縮された本当にすばらしい曲だと思う。

特にこの曲で見せるポールの変幻自在のヴォーカル。これは僕の中ではまちがいなくポール史上5本の指に入る名演である。怪演とさえ言ってもいいくらいの出来だ。
こんなパフォーマンスを事もなげに見せつけられると、ポールはやはり化け物だと思ってしまう。だが、ソロになってからはあのようなヴォーカルはすっかり影をひそめてしまった感があり、このあたりはファンにとってはいかにも残念であり、寂しい限りだ。

Back in the U.S.ツアーで披露された初めてのライブ・バージョンにしても、出来はよかったものの、やはりオリジナルとはあまりにかけ離れたものとなっており、いかにビートルズ・バージョンが優れていたかを再確認する形となったと思う。

この曲は、なんとなくメドレー用の寄せ集め的な曲の一つと勘違いされがちだが、とんでもない。楽曲自体も非常にすばらしいものがある。メロディアスかつたたみ掛けるような構成もポールならでは。
ポールが弾くベースも自分の曲にしては珍しく(?)冴え渡っていし、ジョンとジョージが弾くギターもなんだか別人のようにカッコイイ。リンゴのドラムもひとつ完成の域に達している。

この曲に限らないが、“Abbey Road”を聴くたびに、ビートルズはこのアルバムで音楽的にも、技術的にも一つの頂点を極めたのだと強く感じてしまう。彼らはこのアルバムから初めて8トラックを使用したと伝えられているが、確かにこのアルバムで見せるサウンドは彼らのどのアルバムにも増して奥が深い。
ビートルズならではの独特な空気感の中に、無限ともいえるサウンドの層が織り込まれており、聴くたびに新しい発見、新しい驚きがある。
その高密度なサウンドに加え、各メンバーの演奏技術もまさに円熟の域に達しているのだから、このアルバムが最高の作品にならないわけがない。

それだけに、ビートルズが残した8トラックのレコーディングアルバムがわずか1枚に終わってしまったという事実だけが非常に悔やまれてならない。ビートルズが16トラック、24トラックでアルバムをレコーディングしていたらと考えると…。いったいどれほどのマジックを彼らは残してくれていたのだろうか
コメント
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ビートルズの金銭トラブルを歌にした、という話を聞いたことがありますが、この曲のオープニングは泣けてくるような物悲しいマイナーコードですよね。 ポールがマイナーコードの曲を作ると、ハチャメチャに泣けるものが、あまりに多過ぎます。
「アンド・アイ・ラヴ・ハー」「今日の誓い」「ミッシェル」「ユア・マザー・シュッド・ノウ」…。 れれ、ビートルズ時代って、結構マイナーキイの名曲、少ない。
ソロ時代になると多くなるんですけどね。
「ジャンク」「ディア・ボーイ」「ディア・フレンド」「ディストラクションズ」…数え切れませんっ!(笑)

ああそれなのに、ポールはこんな泣けるオープニングを、ぶち壊してしまうんですよね、「ユー・ネヴァー・ギヴ・ミー・ユア・マネー」。
中学生のころ最初に聴いた時は、「ああなんてモッタイナイんだ!」 と思ったものですが、今にして思うと、「この程度の曲なんかいくらだって作れるんだぜ」 という、ポールの余裕がほとばしっているのを感じますね。

さんざんぶち壊しまくった(笑)あげく、最後はコーラスで 「1234567、よい子はみんな天国へ行く」 ですからね(笑)。 「ドライヴィン・レイン」 で 「12345」 とやったとき、真っ先にこれを思い出しました。

「アビイ・ロード」 のポールのヴォーカルレヴェルって、それまでのキャリアのうちでも最高ランクに入ると思うのですが、私はこれ、「オー!ダーリン」 を毎日スタジオで歌い込んでいたからだ、と踏んでいます。 毎日シャウトの練習をしていれば、確実に声帯は鍛えられます。

2010-06-16 06:37 │ from 橋本リウURL

橋本さん
コメントありがとうございます。この曲の中盤以降で見せるようなポールの野太い声は限りなくカッコイイと思うし、大好きなのですが、ソロになってからは封印しちゃってるのが悲しいです。というか、物理的にもう無理なんですかね。ライブで「バック・イン・ザ・USSR」や「レディ・マドンナ」をやるときも、ビートルズほどの迫力はないですし・・・。

2010-06-16 14:31 │ from 管理人URL

再コメントいたします。
そうでした、「レディ・マドンナ」 を最初に聴いた時、誰が歌っとるのか、ハテナハテナでしたー。
ポールって、結構7つの声を持つ男…じゃなくって(笑)、いろんな声色持ってますよね。
「モンクベリー・ムーン・デライト」「ビップ・ボップ」「オールド・サイアム・サー」「ウィンター・ローズ」…。
私も弾き語りをやるのでなんとなく分かるのですが、若いころの声って、だんだん出なくなる傾向にあるんですよ。
その点、ポールの場合、あそこまで自分の声を保っているのは、奇跡的に思えるのです。
でもやはり、いろんな声色を出したい、という欲求は、まだまだ旺盛なのではないでしょうか。
「エレクトリック・アーギュメンツ」 を聴くと、そんな気がしてなりません。
まあ、しわがれ声のバリエーション、という感じですけどね(笑)。

2010-06-22 06:46 │ from 橋本リウURL

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