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僕の好きな曲 “Moving(天使と小悪魔)” by ケイト・ブッシュ - Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ

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僕の好きな曲 “Moving(天使と小悪魔)” by ケイト・ブッシュ

以前椎名林檎のデビューアルバムが、新人とは思えないほどの高いレベルであるという話をした。
彼女がデビューアルバムを発売したのが20才のとき。
そして、我らがポールがデビューしたのも20才のときだった。
とにかく天才というのは、初めから違っているものなのだ。

しかも、初めからほぼ完成されている。
“ほぼ”というのは、どんな人にでも常に変化、成長というものが起こりうるからであって、実際には凡人から見ると初めから“出来上がっている”ようにさえ思える。
たとえば、ビートルズのデビューアルバム“Please Please Me”に収録されている“I Saw Her Standing There”は、今でいえばほとんどスタジオライブのような形でレコーディングされた。しかも信じられないことに、この曲のすべてのテイクがたった1日で録音されている。
レコードになったのは、その中で一番出来がよかったもの、ということである。

だが、ほぼポール単独の手になるこのナンバーは、曲も、ヴォーカルも、ベースもとにかく最高の出来である。デビューの時点で既に完成されていたと言っても、それほどオーバーな表現にはならないはずだ。
何が言いたいのかというと、天才は初めから全然違うということだ。
凡人がコツコツ努力して微々たる進歩を遂げるのとはわけが違う。

そんなわけで、デビューアルバムで最高傑作を作り上げてしまう天才というのが時々出現する。
今回取り上げたケイト・ブッシュという人がまさしくそれに当たると思う。

16才でピンク・フロイドのデビッド・ギルモアに見出され、19才のときに満を持して発表されたのが、デビューアルバムの“The Kick Inside”(天使と小悪魔)。
これがデビュー作か、と本当にため息をつきたくなるほどの完成度の高さである。しかも全曲彼女自身による作詞・作曲であり、駄作が1曲もない。曲調もバラエティに富んでいて、アートの香りがする。非常に芸術性の高いアルバムだ。
その後、現在に至るまで彼女は音楽活動を続けているが、残念ながらデビューアルバムを超える作品は生み出せていない。(と個人的には思っている)
逆にいえば、それだけすごいアルバムを作ってしまったということだ。

“Moving”はこのアルバムのオープニングを飾る名曲。
この曲を聴くたび、彼女の声とメロディーに合わせて身体をゆらゆらと揺り動かしたくなるような衝動に駆られてしまう。
まるで現実の世界から、一瞬遠い夢の世界へと誘われてゆくようである。
好き嫌いもあるだろうが、この一種独特な世界が彼女の大きな魅力なのだ。


天使と小悪魔 天使と小悪魔
ケイト・ブッシュ (1995/05/31)
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