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ポールの曲 “Mother Nature's Son(マザー・ネイチャーズ・サン)” - Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ

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ポールの曲 “Mother Nature's Son(マザー・ネイチャーズ・サン)”

ホワイトアルバムでポールが見せる9番目の顔は“Mother Nature's Son”。

この曲については、すでに単独で好きな曲として日記に書いているので、それを少々補足する形で再掲する。

アコースティックギターをフィーチャーした曲として、“Blackbird”と同列に扱いたくなるところだが、“Blackbird”が“動”の曲であるのに対し、“Mother Nature's Son”は明らかに“静”の曲である。

“静けさ”もしくは“沈黙”を喚起するような曲というのは数百曲にのぼるポールのレパートリーの中でも唯一この“Mother Nature's Son”だけだと思う。かなりフィーリングの近い曲として“Junk”という曲もあるが、いずれにしろこの曲はやはりポールの多面性を語る上で重要な意味を持つ“特別な”一曲だ。

若い頃にこの曲を聴いたときには、アルバム全体の中でも音量が小さく感じられるし、まるで子守唄のようだし、いまいち目立たない曲という印象だった。だが、長く聴きつづけるうちに、だんだんと好きになった。今ではアルバム全体の中でも最も好きな曲の一つである。

ジョンの猛々しいロックナンバー“Yer Blues”のあとにこの曲が来る対比の素晴らしさは、アルバム“Abbey Road”で“I Want You”のあとに“Here Comes the Sun”が続くのに似ている。

この曲にはなんとも言えぬヒーリングの効果を感じてしまう。ひょっとしたら元祖ヒーリング・ソングなのかもしれない…。この曲を聴いて、とても心が安らいだり、癒された気分になるのは決して僕一人だけではないだろう。

それにしても、この曲全体を貫くピンと張り詰めた空気、緊張感はなんだろう。この表現できない独特の空気だけが、ポールのビートルズ期とソロ期の最も大きな違いではないかと思うことがある。ビートルズの曲には、どの曲にも一種独特の不思議な空気があるが、この曲はほとんどポール一人で録音されたにもかかわらず、再現不可能とさえ思えるほどの緊張感、透明感に満ちている。それゆえに、このオリジナルバージョンと比較するとき、バック・イン・ザ・U.S.ツアーでのライブ演奏はどちらかといえば失敗に終わっていると言わざるをえない。

“Mother Nature's Son”は、同じアルバムに収録されている“Blackbird”と比べると知名度ではかなり落ちるかもしれないが、楽曲的には決してひけを取るものではない。どちらも独創的なギターフレーズを含みながら、曲としての完成度も極めて高い。ギター1本で、ここまで聴かせる曲はそうそうあるものではない。

最近の曲の中では“Calico Skies”がかなりイイ線をいっている曲と言えるだろうか。だが総合的に見れば、“Mother Nature's Son”で昇りつめた高みにはポールは2度と再び立ってはいないというのが、僕の正直な見方である。

参考:ホワイトアルバム(ザ・ビートルズ)


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