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ポールの曲 “Rockey Raccoon(ロッキー・ラクーン)” - Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ

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ポールの曲 “Rockey Raccoon(ロッキー・ラクーン)”

ホワイト・アルバム5つ目の顔は“Rockey Raccoon”だ。
“Blackbird”まで来て、すでに十分にポールの凄さを堪能した気分になりそうだが、まだまだこれからである。

ギター1本のイントロのあと、いきなり飛び出すポール独特のワイルドなヴォーカル。
メロディやリズムなどまるでない。ただメチャクチャにがなりたてているだけ、とさえ思えそうな出だしである。(もちろんメチャクチャではないが…)
この前半部では聴く者の期待を全く裏切っている。
それまでのポール・マッカートニーのイメージとは全く異質の世界だ。
リアルタイムでこの曲を初めて聴いた人たちはいったいどんな思いを抱いたのだろうか?
きっとこれがポールの曲だとは信じられなかっただろう。

ところがである。
そのまま終わらないのがポールのすごいところで、
“♪Rocky Raccoon checked into his room ~♪”からいつものポールの世界にあっという間に連れ戻されてしまう。これが中間部。

そしてピアノをフィーチャーした後半部で一気にクライマックスを迎える。
全く別の曲を3つ強引にくっつけたかのような曲だが、ポールのワイルドな部分とポップな部分とが見事な対比を生み出し、アルバムの中でもひときわ異質な輝きを放っている。

“Rockey Raccoon”
すばらしい曲である。

この曲もやはり他のメンバーの影があまり感じられないのだが、コーラスが非常に面白いと思う。
聴きようによってはヨーコの声のようにも聞こえるのだがどうだろう?


参考:ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)

コメント
非公開コメント

お邪魔します。

正直この曲はあんまり好きではないのですが(笑)、弾き語りすると結構キモチイイ曲だったりします。 しょっぱなのメチャクチャ早口の部分が特に気持ちいい(笑)。

この曲は、完全なる循環コード。 Am7-D7-G7-C-E7-Am7というように、同じコードをぐるぐる回るだけなのですが、ちょっとひねりが加えてあります。 普通、Am7というと、1弦は押さえないのですが、ポールは1弦の3フレット(分かりやすく言いますと、いちばん糸巻きに近い方向から3番目の線の部分)を押さえている。 これがこの単純コードのこの曲に、大きなアクセントを加えているのです。 そして次のD7も、普通だったらDmにしたいところ。 G7もGにしておきたいところ。 つまり、Am7-D7-G7というのは、1弦を3フレット-2フレット-1フレットというように、下降しながら押さえているのが、この曲の大きな特徴なのです。 ポールは1弦を、特に強調して弾いています。 この部分を理解すると、「ロッキー・ラクーン」 の大きな魅力にとり憑かれるはずです。

音楽の技術的な面では上に書いたとおりですが、この曲でポールは、この循環コードも含め、アメリカの西部劇をイメージしてアレンジをしているような気がしてなりません。 カーター・ファミリー気味にアコギを弾いているのも、カントリー&ウエスタン風味。 ホンキートンクのピアノ(ピアノの調律をわざとずらすと、このような音になります)も、チャールストンを再現しようとしているように思えますし。 管理人様も指摘されているコーラスも、「峠の幌馬車」(この曲、ご存知ですか?)風な感じがしませんか?

ポールがアメリカの西部開拓史に結構興味を持っている、と私が感じるのは、この曲のほかにも 「ファースト・インディアン・オン・ザ・ムーン」(「レッド・ローズ・スピードウェイ」)という曲を作っていたり、「ゲット・バック」 のジョジョがアリゾナ州ツーソン出身だったりしているからで、おそらくこれは、ジョンとかビートルズのメンバーとその手の映画をテレビで見ていたからなのではないでしょうか(テレビで放送される 「女はそれを我慢できない」 を見るためにレコーディングのスケジュールをずらした、とかいう話もありますよね)。

2010-10-15 12:12 │ from 橋本リウURL

リウさん
私はギターが弾けないので、リウさんのような解説は嬉しくもあり、大変貴重です。ありがとうございました。私の記事よりも内容濃いじゃないか!(笑)リウさんのコメントは時々コメントの域を超えてますから・・・。『峠の幌馬車』・・・知りません。

2010-10-15 23:23 │ from 管理人URL

ロッキー・ラクーン

こんにちわ、
「ロッキー・ラクーン」、
ブラック・ヒルはスー族の聖地で、アライグマはスー族の聖獣。
ダニエルは、『ダニエル書』のダニエル? 
とすると、
ダニエルが奪った女と言うのは、スー族の聖性なのでは?? 
ブラック・ヒルはアメリカ政府もスー族ヘの帰属を条約で認めていたのに、
金鉱が見つかって、武力で奪った土地だし。
そして、その女の名前が、
アライグマはマギルと呼ぶのだけれど、
マギルは、マルガリータ。聖マルガリータは、龍の腹から生きて出て来た聖女。
人々はナタリーと呼ぶけれど、
ナタリーは、アナスタシアで、これは元のギリシャ語では、復活の意味。 
そして、自分では、リルと呼んでいるけれど、 
リリー/百合。百合は、キリストの復活を意味する花。
それは、歌詞の最後の言葉、revival とも関係するけど。 
とすると、
ダニエル=白人が奪ったのは、スー族の復活なのでしょうか???

2016-06-05 17:08 │ from ノエルかえるURL Edit

横から失礼します。ブツブツ言わせてください。
ロッキーラクーンの歌詞については僕も前から気になることばかりで、例えば

・名前と関連性のない別名を複数持つマギル
・聖書があれば、寝取られた出来事も全てが解決するみたいなオチ
・部屋に来るなりテーブルに寝転がり始める酒臭い医者
・アンソロジー収録のバージョンには、別に「Minnesota」という地名が出てくる。なぜ変えた?
・"ダン"と"リル"はポールのソロ曲(未発表)の歌詞にも登場する。なぜこの曲から引用した?

それでも僕は単なるジョークソングだと思いますが、いかんせんこのアルバムには他にも「Back in the USSR(共産主義)」「Bungalow bill(アメリカ人の生命倫理)」「Blackbird(黒人)」「Piggies(中流階級、労働者階級)」「Revolution9」といった民族風刺が並んでるわけで…。その中でも特に闇が深そうなのがB面でしょう。一番ロックしてるのがリンゴの曲だという異常。

2016-06-07 10:16 │ from TWICEURL

Re: ロッキー・ラクーン

たくさん書いていただきましたが、私は歌詞というものを全くと言っていいほど軽視してきた人間でしてコメント返しのしようがありません。あしからず、と思っていたらTWICEさんからコメントがはいりましたね。

2016-06-07 12:17 │ from 管理人URL

Re: タイトルなし

TWICEさん

いや〜面白い見方ですね。私は単純なほうなので参考になります。

2016-06-07 12:27 │ from 管理人URL

こんにちわ、
TWICE さん、ありがとうございます。
女主人公の三つの名前がどれもrevivalと関係していて、
それが自分にとっての名前と、恋人にとっての名前と 、他人にとっての名前と、
三層あると言うのは、私にはとても興味深いのですが。
Minnesota から、Black hill への変更も、
歌の意図が、当初からスー族に関連したものだったかどうか、と言う点に関わって来るのではないでしょうか。 
ダンとリルの登場する未発表の歌を私は知りませんから、「ロッキー・ラクーン」より以前の歌なのでしょうか?

それから、「Back in the U.S.S.R.」は、ただ、Sの音の繰り返しと、R の音の面白さと言うだけだと思います。「Blackbird」は、私もIan MacDonald に賛成で、黒人の意味はないと思います。それよりも、直接に連想させるのは、マザーグースの「6ペンスの唄」です。それから、マッカートニーのことですから、メシアンの「クロツグミ」も頭にあったかも。メロディはバッハのブーレなのでしょうけれど。時間性のことのように、私には思えます。

2016-06-07 14:18 │ from ノエルかえるURL Edit

ここで会話するのも失礼な事ですが、返信させていただきます(管理人さんごめんなさい)。

・ブラックバード=黒人というのは、自伝「Many Years From Now」に書いてあるので間違いはありませんよ。個人的に「Sunken Eyes」は目頭の出た黒人特有の骨格のことだと思ってます。

・「Back In the USSR」については、とある本の受け売りなのですが、
「I hardly knew the place」→町が画一化されている→共産主義への皮肉
とも読めるようです。
また、歌詞に出てくる「Comrade」は「共産党員」という意味も持ちます。


・未発表の曲というのは、1987年の「Return To Pepperland」というタイトルで、Sgt Pepper20周年を記念した曲と言われています。素晴らしい曲です。ぜびFlowers In the Dirtの再発で拾ってほしいのですが……今は関係ないですね。
第1節で登場します。同一人物という確証はないですが、どうやら二人は夫婦になったようです(ロッキー…)。最新鋭のデバイスを駆使してるので、どうやら酒屋で決闘をするような時代ではないようです。名前以外の関連性もなく、ただ因んだだけなのかもしれません(僕だったらデスモンドとモリーにするけどなぁ…)。
ちなみにこの歌詞、父親に語りかけたりネルソンマンデラに言及したり、何が言いたいのかさっぱりです。
歌詞→http://urx3.nu/umHr

まだまだ人生経験も足りなく、事実に基づく推測ばかりですが、貴方のように色々な角度に発想を飛躍できるようになりたいものです。返信ありがとうございました、失礼します。

2016-06-08 16:41 │ from TWICEURL

お邪魔します。

いや~、すごいですねこのお二人の 「ロッキー・ラクーン」 解釈。 私、ただの言葉遊びかと思ってました。 考えてみればポールって物語風の曲を作ることが多いけれど、ここまで登場人物に細かいディティールが施されているものってほかに心当たりがないですもんね。

ただ私なんかの世代の場合(現在51歳)、「ビートルズの歌の内容について細かい分析をすることは野暮だ」 というリミッターが自然とかけられている気はするんですよね。 なぜならかつてジョン・レノンが自分たちの歌について過大な解釈をしてしまう熱狂的ファンをおおいに牽制していたから。 当時は 「ヘルター・スケルター」 を聴いて殺人を犯してしまう者まで輩出していた異常な時代でした。

しかし時代はめぐって、「狂信的」 とかいう呪縛とは無関係な若い世代が、彼らの音楽を根底からきちんと分析しようとしている。 私も今回、お二人の 「ロッキー・ラクーン」 分析を読んで、これまでの 「思い込み」 から離れて新鮮な気持ちでビートルズを聴きたいな、と感じました。

また 「ビートルズ」、って、それが出来ちゃうんだな~懐が深くて。

「ビートルズの森」 は、限りなく深い…。

2016-06-11 07:33 │ from 橋本リウURL

リウさん

リミッターですか。たしかに私もあるような気がします。それにしても全く歌詞に興味がない私っていったい・・・・。

2016-06-11 20:40 │ from 管理人URL

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