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ポールのアルバム “London Town(ロンドン・タウン)” - Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ

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ポールのアルバム “London Town(ロンドン・タウン)”

長い間“London Town”は最も好きなアルバムだった…。

1978年、このアルバムはディスコブームの真っ只中にリリースされた。
時期的には初のU.S.ツアーが大成功のうちに終わり、3枚組のライブ盤“Wings Over America”がビルボード1位を獲得。
さらには先行シングルとして発売された“Mull of Kintyre”(夢の旅人)が、イギリス国内のシングル売り上げ記録を10数年ぶりで破り、たいへんな話題となっていた。(ちなみにそれまで記録を持っていたのがビートルズの“She Loves You”だった)

ウイングスというバンドが、名実共にトップバンドとして世に認められた古き良き時代である。
元ビートルズという肩書きではなく、純粋に一人のアーティスト、一つのバンドとして市民権を獲得したのが、この頃のポールだったのだ。
当時高校生だった僕の周りでもウイングスの人気はなかなかのもので、ポール・マッカートニーではなく「ウイングス」というバンド名が当然のように定着していた。

そんな神がかり的な活躍を続けていた当時のポールでさえも勝てないものがあった。

ディスコ・ブームの到来である。

“London Town”は当然ビルボードで1位を獲得すると思われた。
アルバムからのファーストシングル“With a Little Luck”(幸せの予感)はNo.1を獲得。収録曲はバラエティに富み、個々の作品の質も高かった。

だが“London Town”は1位を獲れなかった。(最高位2位)
お化けアルバム“Saturday Night Fever”が24週間も1位の座に居座っていたからだ。

この頃のビージーズの勢いといったら、本当にものすごいものがあった。
当時の彼らの活躍に比するものがあるとしたら、1964年のビートルズのアメリカ上陸ぐらいしか思い当たらない。
このサントラは今聴いても本当に歴史的名盤だと思うが、ファンとしては1位獲得を阻まれたのが悔しくて仕方なかった。アルバムの出来がすばらしかっただけに、尚さらのことだった。

さて、ほとんどの曲がヨットの上でレコーディングされたというこのアルバムは、全体的にしっとりとした耳あたりの良いサウンドに仕上がっている。
ポール初の“癒し系”アルバムだと個人的には思っているほどだ。
ポールならではの様々な曲調の作品が並んでいるのだが、全体を包むのは淡い色調を思わせるサウンドと温かみのあるアレンジである。
特に“London Town”“I'm Carrying”“Girlfriend”“With a Little Luck”“Don't Let it Bring You Down”などの曲には身も心も本当に癒される気がする。
ポールが才能だけでグイグイ押し切っていた頃の最後の傑作アルバムだと思う。

ちなみにアルバムジャケットにはポール、リンダ、デニーの3人しか映っていない。
共にU.S.ツアーを成功させたギタリストのジミー・マッカロックとドラマーのジョー・イングリッシュはレコーディングには参加したが、最終的にバンドから脱退してしまったからだ。

現在のポール・マッカートニーバンドを最強とする評価もあるようだが、僕個人はジミーとジョーを含む5人編成のウイングスが一番好きである。
ドラマーのエイブはジョー・イングリッシュに比べると明らかに“叩きすぎ”であると思うし、2人のギタリストは技術的にはものすごくうまいと思うが、ジミー・マッカロックに比べると味がないと思う。
それゆえ、個人的にはこの2人が脱退してしまったことは非常に残念なのである。
ジミーに至っては、その後ドラッグが原因で若くしてこの世を去ってしまった。
惜しい才能をなくしてしまったことは今も悔やまれてならない。

このアルバムで好きな曲ベスト5

1.セーヌのカフェテラス
 (ソロ期屈指のカッコイイ曲だと思うのだが、それほど有名でない。聴け、ジミーのギターを!)
2.幸せの予感
 (やはりロングバージョンが最高。シンセのアレンジ、そしてポールのベースもすばらしい。)
3.子供に光を
 (デニーとの共作。ボーカルもデニーだが、特別に1票!)
4.たそがれのロンドン・タウン
 (最高に叙情的。最近あまりこういう曲を書かないですが。)
5.ピンチをぶっとばせ
 (なんともいえず心地よい曲。邦題はマイナス。

参考:サタデー・ナイト・フィーバー [Remaster SHM-CD]


コメント
非公開コメント

ウザいウザいと思いながら、連続投稿でございます。 申し訳ないです。

「ロンドン・タウン」、私もこのアルバム全体に漂う 「空気感」 がとても好きです。 やっぱり船の上で録音した、というのが音質にかなり如実に表れている気がします。 このアルバムだけは、最新のリマスタリングなんかしたら、元の雰囲気がかなりブチ壊れそうな気さえします。 音質が悪いのが、このアルバム最大の特長のように感じるのです。

表題曲 「ロンドン・タウン」、ずいぶん昔からギターでコードを探っているのですが、いまだによく分からない部分がある。 要するに、キーボードで作られた曲、なんですよ。 だからギターのコードがなじまない。 「幸せの予感」(この邦題、最高ですネ!)もたぶん鍵盤で作られてる。 どうもギターでコピーしにくい曲だらけ、という気がします。

そのなかで 「アイム・キャリング」 だけは1,2,3弦だけを使った極めて簡単な曲。 しかも1弦はずっと解放(つまり押さえない)、2弦3弦だけをハイコードで押さえてます。
この弦の押さえ方、「エイト・デイズ・ア・ウィーク」 のイントロアウトロと同じ押さえ方なんですよ。 「エイト・デイズ・ア・ウィーク」 はストロークでチャーンチャチャンチャンチャーンチャチャンチャン、ってやってますけど、「アイム・キャリング」 はアルペジオで1弦1弦ずつつま弾いている。 こんなところで応用してるとは…(笑)。

「セーヌのカフェ・テラス」。 マイナーとメジャーがいったりきたりする展開で、それが曲全体に微妙な揺らぎ感を与えている気がします。 よく弾き語りしますよ、私もお気に入りです。 歌うと気持ちいいんだこれが(笑)。

「子供に光を」 は、デニーの曲の中で唯一コピーしたいという衝動に駆られた曲で、コード進行だけコピーしたんですが、簡単でした…(笑)。 これも 「君のいないノート」 と双璧の名曲ですネ。

「ネーム・アンド・アドレス」 はもろプレスリーなりきりですけど、曲が途中で終わっちまう、というのが中学生のガキには斬新でした。

何しろ77年あたりはいちばんビートルズ関係でトチ狂っていた時期なので、このアルバムへの思い入れも半端じゃないっス。

2010-12-30 22:08 │ from 橋本リウURL

Re: タイトルなし

リウさん
コメントありがとうございます。『ロンドン・タウン』は今となれば『レッド・ローズ・スピードウェイ』と並び、ポールのソフトな面がより色濃く表れた古き良き名盤ではないか、などと思っています。今こんなアルバムどこ探してもないですよね~。リマスター版の仕上がりが楽しみでもあります。リウさんの心配が現実にならないことを祈りたい・・・。

2010-12-31 01:26 │ from 管理人URL

お邪魔します。

このところここのサイトへのコメンテイターのかたがたのレベルが異様に高くて(笑)、自分が書こうと思っていたことを次々に先に書かれてしまうために、なんとなく輪に入っていきにくい私です(笑)。 ですので昔の記事でお茶を濁したいと思います。

先のコメントで 「ロンドン・タウン」 のコードが分かりにくい、などと書いていた私ですが(もう1年半近く前か…)、サイトを調べたらあっさりといろいろあって(笑)、他人様に頼ってようやく最近 「ロンドン・タウン」 をギターでアレンジしながら弾けるよう練習しております。 「someone, somewhere has to know」 の部分のコードが、どうしてもわからなかったんですよ。 ディミニィッシュ・コードなんか使っていやがった、ポールのヤツ(爆)。

ところでこのアルバム、先にも話題にしましたが、もともとモヤがかかったような作りですよね、アルバム全体が。
CDを聴いてて、なんかもっとクリアに聴きたくなってきて。
アーカイヴ・コレクションで驚異的なリマスタリングをしてくれないかな~、とひそかに期待しております。
もともとのヤツは持ってるから、もともとの音を聴きたくなればそっちを聴けばいいし。

ひとつひとつの楽器がクリアになって聴けたら、もしかするとアルバム自体のコペルニクス的な評価の大転換が行なわれるかもしれない、などと妄想しております。

2012-04-26 07:47 │ from 橋本リウURL

リウさん
コメントありがとうございます。だからウザくないですって(笑)。よかったですね、『ロンドン・タウン』のコードがわかって。とにかくネットの威力というのはすさまじいものがあります。昔なら調べるのに一苦労だったものが、家に居ながらにして一瞬で調べられることも今では当たり前になってしまいました。
しかし、どんなにテクノロジーが進化しようとも、『ロンドン・タウン』のようなメロウ(死語?)なアルバムは二度と再び出現しないような気がしております。これはそういう意味で歴史的名盤です。リマスター化によってさらに名声を獲得することはおそらく間違いないでしょう。あー、早くいい音で聴きたい!(笑)

2012-04-27 01:24 │ from 管理人URL