『君の名は。』 笑いと涙のハーモニー - Macca Go Go Go! ポール・マッカートニーファンブログ

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『君の名は。』 笑いと涙のハーモニー

映画『君の名は。』が大ヒットしたことは知っていた。

各方面から大絶賛され、あらゆる世代にとてつもない影響力を与える作品になりつつあることも知っていた。

その美しいポスターになんとなく心を惹かれもしていた・・・。


だが、僕はアニメ作品というものをあまり認めていなかったのである。

簡単にいえば昭和の頑固ジジイである。

それに人格が入れ替わるというストーリー設定も、すでに使い古された印象があった。


もしこんな僕に嫁も子供もいなければ、おそらくこの作品を一度も見ることもなくこの世を去ることになったのかもしれない。

頑固ジジイというのは、それぐらいどうしようもないものなのだ(笑)。


そんな僕に比べれば、ウチの嫁と小学4年の息子はとても無垢で素直である。

彼らは、今年の初め、ちょうど旅先の旅館でTV放映していた『君の名は。』を一緒に見ていた。

僕はといえば、先に布団の中でグウグウ寝ていた。もちろん『君の名は。』にはまったく興味がなかったからだ。


小学生の息子は、その日から即座に『君の名は』の大ファンになってしまった。

そして翌日から、『君の名は。』がどんなに面白いのかを僕に向かってペラペラと語り始めたのである。

『うんうん』『へぇー、そうなんだー』

興奮して話す彼の言葉に頷きながら、僕は少しずつこの映画に興味を持ち始めたのだった。

そして、息子があまりにも『何度でも観たい』と言うものだから、僕はこの作品をAmazonビデオで購入することにしたのである。


こうしてまったく予期しない展開で、僕も『君の名は。』を観ることになったのだった。


最近の例に漏れず、僕は夜勤明けの布団の中で一人iPhoneでこの映画を観始めた・・・。

もちろんたいした期待もせずに。

だが、映画が始まってから、ものの1分ほどで、僕はこの映画の美しさと描写のすばらしさに度肝を抜かれることになる。

そして5分後には・・・、僕はわけもわからず涙が溢れてくるのを止めることができなかった。

それが悲しい涙ではなかったのはたしかである。

なぜなら、それは悲しい場面などではまったくなかったし、まだ始まったばかりで涙を誘う理由すら見つからなかったからだ。


だが、それで終わりではなかった。

僕はほとんど映画の最初から最後まで、何度も何度も笑いながら、微笑みながら、涙を流していたのである。

人が見ていたら、それはちょっと、いやかなり気味の悪い場面だったかもしれない(笑)。

だが、それはある意味とても爽やかな涙でもあった。

それには自分の心の鏡を磨いてくれるような、ある種浄化的な作用があった。

近い表現としては、それは「懐かしさ」に最も近いものだったかもしれないが、それさえも完全に正確であるとは言い難い。

とにかく説明のしようがない涙が何度も何度も、とめどもなく溢れ出したのである。


嫁、子供と一緒に観なくてよかったな、と僕は思った。


結論からいえば、『君の名は。』は、僕がこれまでに見てきた映画の中でまちがいなく5本の指に入る傑作である。

こんな作品ができたこと自体が、僕には奇跡に思える。

なぜなら、この映画は、その1コマ1コマが、まるで命を封じ込められたたかのように生き生きと躍動しているからである。

実写よりも美しい自然の風景、都市や田舎の街並み、かけがえのない日本の生活、文化、それらすべてが驚くほど緻密に表現されている。

それはストーリーを全く追わず、ただ映像を観るだけでも一つの大きな体験といえるほどのものだ。


息子はこの映画をもう10回以上観たそうだ(笑)。

飽きないのか?と聞いたところ、まったく飽きないのだそうだ。

昨日は嫁がTSUTAYAでサントラも借りてきて、車の中で流しっぱなし・・・。

息子は各場面の解説を始める(笑)。彼はほぼすべての場面とセリフも覚えているようだ。

そのとき、僕たち家族には温かい空気が流れた・・・。

ところでこの作品は音楽も良い。

過去の名作がそうであったように、この作品も音楽に恵まれていると思う。


この作品を息子が好きになってくれたことを、僕はとても嬉しく思う。

なぜならこの作品には、古き良き日本の伝統と、現代に生きる若者たちの明るい姿が実に生き生きと描かれているからだ。

息子にも、主人公2人のように輝ける日常を生きてほしい。


「生きていることはすばらしい」

これがこの作品のテーマだと僕は思う。

まだまだ書ききれないが、この感動が薄れないうちにこの思いをブログ記事に残しておこう。

点数をつけるとすれば、もちろん10点満点中10点だ。


参考:
「君の名は。」Blu-rayコレクターズ・エディション 4K Ultra HD Blu-ray同梱5枚組 (初回生産限定)(早期購入特典:特製フィルムしおり付き)

君の名は。(Amazonビデオ)

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